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【解 説】
今から数年前、友人3名と結成した「LED ZEPPELIN研究会」。
「ハードロックの王者」的パブリックイメージを打破し、彼らに対する正しい認識を世に広めることを主旨とし、周囲の冷たい目を浴びつつも押しつけがましき活動を始めた。
まず第一の活動として、会員相互のツェッペリンに対する認識を検証し合うため、各々が60分テープに彼らの音楽を詰め込み、解説書を付けそれを会報として配布した。
ここに発表するのは、その会報第一号の内のひとつで当レーベルの代表がツェッペリンに対する熱い思いを語った貴重な一冊である。単なる若気の至りなのか、それともこれを発表することにより、遁生レコードのイメージダウンとなってしまうのか、それともアップするのか、それは読むあなたの判断に任せるしかない。
前述したようにこの文章に対応する音源が存在しているわけで、多少理解しずらい箇所もあるかとは思う。
LED ZEPPELIN研究会は結成後、約3ヶ月で自然消滅した。たが彼らが世に果たした功績は計り知れない。
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「こんなサークルを待っていた。」
私のツェッペリン人生も9年目を迎え、まさに円熟の域に達しようとしている。
ペイジに一歩でも近づくため練習を重ねてきた私のギターの腕は、彼のますます進むテクニック、センスの向上に、一向に追い付きはしない。
唄、ベース、ドラム‥‥‥、音楽を奏でる者たちがどれほどたくさん同じような思いを抱いていることだろう。
「神」‥‥‥‥、容易に使うことの許されないこの言葉は私たちの前においては「LED ZEPPELIN」という11のスペルをもってしか表すことが出来ないのかもしれない。
LED ZEPPELIN‥‥‥そう、私たちは彼らとともに歩んできた。ロバートのささやく愛の言葉に心動かされ、時にはペイジのあの細いカラダに抱かれることを夢想し、時にジョンジーに謙虚という言葉を学び、時にはボンゾとともにを盃を交わして‥‥‥。
だがしかし、どうも近頃ZEP周辺がおかしい、何かがおかしいのだ。‥‥‥本を開けば「元祖ハードロック・バンド」的内容でZEPを一側面でしか捉えることの出来ない輩の文章ばがり(まあこれは今に始まったことではないが)。まったくそんな地位など何とかパープリンとかいうバンドにでもくれてやりゃあいいのだ。
テレビをつければZEPに対する愛情の微塵も感じられない、飽くまで大衆に彼らに対する誤解を生じさせ、またそれを助長させるがために作られたかのような番組が流されている。またマスコミにおける私たちの唯一の理解者と思われた渋谷陽一も近頃ZEPについて語りたがらないようになってしまった。
「誰かがやらなくては。」‥‥‥私はこの風潮をいち早くくい止めるために一本のテープを作った。長年の経験から培われた知識、感性を結集し、私のコレクションの中から選びに選び抜かれたこの12曲は初めてZEPの音に触れる人々に第一歩としての正しい道を開き(より深い追求をするためには、他の研究員のテープがそれを補ってくれるだろう。それもまた真なり。)、また以前からのリスナーにもきっと新たな感動をあたえることになるだろう。
さあ、私の飛行船はまもなく出発する。安心するがよい、君たち乗組員は私について来てくれさえすればよいのだ。
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