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2000.3..28 up
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D.Inoue/Minor Records Diesays
mail:diesay@pop01.odn.ne.jp
url:http://www1.odn.ne.jp/minor
■Hot Potty (Zain/J-Disc ZACB-1005)
要するにバカ盤なのである。世間的には、かのチャドワッカーマンを長兄に持ち、ジョンワッカーマンを次兄に持つ、というドラマー的に恵まれた環境に育ったいわばサラブレットのブルックスワッカーマンであるが、そんな世評から想像してはイケナイ彼の真価がここに花咲いているのだ。彼はドラムで飯を食っている。しかしマルチである。歌も歌えばギターも弾く。大間違い。そもそも作曲自体が間違っているのだろう。狙って作ったとすれば大したタマだ。
妙にグランジだったりハードコアだったりしているのに、ジョン兄の奏でるマリンバがシュールに鳴り響き、所々テクニック全壊の小技が炸裂する。羨ましいことこの上ない。私も彼のような力が欲しい。
■Bill Bruford's Earth Works / A Part, and Yet Apart(Pony Canyon PCCY-01381)
古くはタムタムを大小逆に配置し、顔の巧みな表情変化でドラムを叩いていたMr.BBであるが、80年代には電気ドラムの正しい使い方を世間に広め、プログレドラマーの代名詞とまで言われるに至った。その彼が自らの勘違いを正当化すべくオールアコースティックドラムでジャズ業界になぐり込みをかけたのが本作である。どうあがいても黒くなれないのは我々日本人と同様。それでも胸を張ってジャズ。それが私のジャズ。イギリスジャズ大王。勘違いを極めたら本道に至ったという怪作である。
■Derek Sherinian / Planet X(Avalon MICY-1130)
私はテクニック派である。こざかしいテクニックは大好きだ。表現のためのテクニックは歓迎されるべきイディオムである。しかし世の中のテクニック派は、苦虫噛み潰して限界に挑むのがテクニックであると理解していることが多く、私は不満である。テクニックは人々を笑わせるためにある。本アルバムの首謀者であるデレク氏は、ご存じの方も多いだろうが、かのテクニック集団=ドリームシアターで鍵盤を弾いていた人である。彼はドリームシアターにおいて、他のメンバー以上に苦虫を噛み潰していた。その潰し様は観客の苦虫を潰すほどだったと思う。
思うに彼の潰れ顔は、演奏の難解さからくるものではなかった。彼はつまらなかったのである。ひたすらテクニックを繰り出す演奏に嫌気がさしていた。そして脱退後に発表した本アルバムに彼の想いが詰め込まれている。笑えるのだ。テクニカルなのに笑える演奏。その境地に達した時点で新たな光が見えるものと信じてやまない。
■Andy Summers / Green Chimneys the Music of Thelonius Monk(BMG Japan BVCJ-31013)
この人もまた名声を意に介さないマイペースな人である。ポリスなどという世界有数のポップバンドに在籍して赤いジャンパーを着ていたにもかかわらず、脱退後は我が道を突き進み、ついにここまでやってきた。セロモン特集。もともとインチキ臭いエフェクトを駆使したプレイが一部で好評の彼だった。また彼の作った曲もおおよそポリスのイメージとはかけ離れたものが多く、まるでアリスの矢沢透氏のような存在だったに違いない。そんなわけで、歳をとらないのも奇跡であるが、なんとか彼を支えてあげられれば、まだまだおもしろい作品を作ってくれるかなと思ったりする今日この頃。
■Simon Phillips / Out of the Blue(Victor VICP-60720)
凄いドラマーなのにいまいち凄さの伝わりにくいサイモンフィリップス氏。彼の凄さは、テリーボジオやビリーコブハムといった「居るだけで凄い」人たちと違って、あくまで「バンドの中のサイモン」であるようだ。ごく普通にどこにでもあるようなフュージョンサウンドなのだが、一体感があってバランスが良くて、その道の手練れが集まったスーパーバンドなんかより数倍楽しい。適度にロックなのも嬉しいのだ。
総括
1999年は1999年に発売されたCDを多く買った年でした。例年であれば過去の名盤を買うことの方が多かったので、ようやく自分も時代に追いついたのかと安堵の念でいっぱいです。それでもやはり選ぶ5枚は偏ってしまったようで、中身は全然変わっていないということですな。遁生レコードのますますの発展、祈念しております。(2000.1.12)
(C)TONSEI
RECORDS
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