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2000.3..28 up
ばんでぃー New!
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→募集要項
→'98年私の5枚
→'97年私の5枚
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オカモト/フラ、元ブラン
mail:oka@fh.catv.ne.jp
■Friedrich Gulda/Beethoven Piano Sonatas Nos.8,14,15&23(PHCP-9534)
かなりハマって、同じ曲でケンプ、グルダ、バックハウス(モノラル盤)、ホロヴィッツ、バックハウス(ステレオ盤)、ギーゼキング、アシュケナージと聴き漁り、現時点ではグルダが一番好みだった。ベートーヴェンはバックハウスというのが定説みたいで、確かにバックハウスの演奏は骨太で雄大。その点グルダは雄大でも骨太でもないんだけど、その分、一音一音が凛としていて、広くて真っ暗なステージにピンスポットが1本だけ当たっているみたい。これって本来はベートーヴェンというよりラスマニノフ(ちょっと違うか?)みたいな音の方がイメージ的に近いのかも知れないんだけど、そういう個々の作曲家に対するイメージみたいなものをとっぱらったところで、単純にこのアルバムは美しいと思った。
■Pablo Casals/Buch : The Six Suites For Cello Solo(CB-3786)
録音は1936〜39年。SP復刻なので音質は推して知るべし。しかし、それを補って余りある真摯で情熱的な演奏に感動してしまう。バッハの無伴奏チェロは以前からたまたま持ってたフルニエのアルバムをよく聴いていたが、カザルスを聴いてからフルニエの良さも前よりよくわかる様になった。情熱のカザルス、気品のフルニエ、どちらもマジで素晴らしい。
■Motofusa Kisaku/Songs
for unknouwn great people(F.R.D-CD007)
箕作元総というコンポーザー兼ギタリストのソロアルバム。ジャンルでいうと一応ジャズということになるんでしょうか。と言っても所謂ギター、ベース、ドラムのコンボスタイルではなく、自身のギター以外は専らアコーディオン、トロンボーンという変わった編成です。帯に書いてあった「ミサ曲に近い響き」っていうコピーに惹かれて買ったんだけど、確かにそんな感じもしないでもない。音数が少なくて音が深くて非常に俺好み。夏によく聴いた。
■O.S.T./黒猫・白猫(POCP-7398)
映画自体も今年のベストだったけど、音楽もすごく良かった。同監督の前作「アンダーグラウンド」ではジプシーのトラッド(バルカン地方のブラスバンド)を現代風にアレンジした音作りが中心だったけど、本作では同じトラッドにしてももう少しオリジナルに近い音作りに加えて弦楽四重奏、フォルクローレにディスコまでごちゃまぜになっていて、もっと猥雑な感じ。聴いてると映画を思い出してとても幸せな気分になりますが、音楽だけでも充分面白い。つーか、単純に「みんなで楽器を演奏するって楽しいことなんだな」と思えるすごくいいアルバムだと思う。テーマ曲は楽しいんだけどちょっと寂しいところが「蒲田行進曲」のテーマみたいだなと思った。つうか、どっちもチンドン屋みたいだからかな?
■Miles Davis/The Complete Birth Of The Cool(TOCJ-6200)
「クールの誕生」に同じメンツ(レコーディングも含め、活動期間がすごく短かった)でのライヴをプラスした完全盤。最近、マイルスに関してはほとんど白痴で、もう何を聴いても素晴らしいと思ってしまう。だから、このアルバムじゃなくてもよかったんだけど、とりあえずこの完全盤のリリースは比較的最近だったから。演奏はけれんみがない上に余裕しゃくしゃく。
総括
上記の5枚は順不同です。
今年はあまりレコ屋に行かなかった割には収穫が多くて、5枚に絞るのがけっこう大変だった。bonnie 'prince' billyの“i see
a darkness”(PCD-23010)も最後まで迷った1枚。1曲目のワンコーラスを聴いただけで胸が熱くなる様なイイ声とイイ曲に感動して何度も聴いた。あがた森魚の「永遠の遠国(二十世紀完結篇)」は買って聴いて感激してすぐレビューを書いちゃったんで、あえて5枚には挙げなかったが、衝撃は年間ベスト3級。俺にあがたを教えてくれた「おつまみ」の某S君が未だにこれを聴いてないのが残念でならない。Oi
ばっか聴いてる場合じゃないと声を大にして言いたい。
音楽を聴く時、と言うか、買うレコードを選ぶ時に、誰しもが友達から聞いた情報だとか、毎月読んでる音楽誌の情報だとかを参考にすることが少なからずあると思うんだけど、もし、そういった情報から隔絶されると俺はどういう音楽を聴くんだろう?
意識的にそうした訳じゃないんだけど、ここ何年かは友達から薦められることもあまりなく、音楽誌も買ってはいるけど殆ど読まず、気分の赴くままにレコードを選んだ結果、今年の5枚はこんな感じになりました。学生時代に聴いていた音楽とは一見違う様だけど、俺の中ではあまり違わない感じがします。音楽の表面的なスタイルはどうあれ、根本には「いい音楽をやる」という強靱な意志が感じられるものに惹かれます。今後も変わらないでしょう。(99.12.21)
(C)TONSEI
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